東京都北区柔道会は、1950年(昭和25年)10月3日に創立され、70年を超える歴史と伝統を持つ組織です。 その歩みは、戦後間もない食糧難の時代から始まり、昭和、平成、令和の激動の時代を経て、現在は東京都内でも屈指の柔道会へと成長しています。
1 創設期と前史
東京都北区柔道会が発足する以前は、大正15年に創立された「嶋村道場」などの個人道場や、「北豊島講道館支部」として活動するグループが存在していました。
終戦直後の1946年(昭和21年)、柔道普及のために豊島・板橋・練馬・北区の4区が合同で「城北柔道会」を結成しました。
1950年5月に城北柔道会が発展的に解消されたことを受け、同年10月3日に王子中学校講堂において「東京都北区柔道会」の創立発会式が行われました。東京都北区柔道会の誕生です。
2 歴代会長と組織の発展
東京都北区柔道会は、歴代会長のリーダーシップのもとで「生涯柔道」と「青少年の健全育成」を理念に掲げ、基盤を築いてきました。
初代:光永秋吉先生(1950〜1984年)
31年間にわたり会長を務め、現在の柔道会の基礎を築きました。その活動が認められ、東京都教育委員会から社会体育優良団体表彰を2度受けています。
第2代:舘岡敏雄先生(1984〜2003年)
22年間会長を務め、1983年には社会体育優良団体文部大臣賞を受賞しました。
第3代:関根正先生(2003〜2012年)
組織の改革に取り組み、後の一般社団法人化に向けた努力の礎を築きました。
第4代:関武夫先生(2012〜2016年)
運営上の問題から会の分裂の危機に直面するなど、激動の時期となりました。
第5代:関根正先生(法人化後 初代 / 2017〜2018年)
分裂の危機を乗り越えるため、一般社団法人化と同時に初代法人会長として再就任。組織の立て直しに尽力し、約1年で次代へ引き継ぎました。
第6代:田代光恭先生(法人化後 第2代 / 2018〜2020年)
法人化後の第2代会長として、1期2年を務めました。
第7代:㞍無清孝先生(法人化後 第3代 / 2020年〜現任)
2025年12月より 4期目 を務めています(1期2年制)。任期は 2025年12月〜2027年12月。「開かれた柔道会」への組織改革・透明性の向上・若手指導者の育成を推進中。
3 一般社団法人化と現代
組織の透明性を高め、法的基盤を確立するために大きな転換期を迎えました。
一般社団法人の認可を2017年(平成29年)に受けた後、法的な手続きを経て、「一般社団法人 東京都北区柔道会」として新たに歩み始めました。
分裂の危機を乗り越えるため、関根正先生が法人化後の初代会長(通算5代目)として再就任し、組織の立て直しを行いました。
2018年に法人化後の第2代会長として田代光恭先生が就任(通算6代目・1期2年)。2020年からは㞍無清孝先生が法人化後 第3代会長(通算7代目)を務めており、2025年12月より 4期目(任期は2025年12月〜2027年12月)を迎えています。
「開かれた柔道会」への改革を実行中。㞍無会長のもと、定款の改正(会長職の任期制限や理事定数の変更など)が行われ、一部の役員による密室運営を排した、民主的で透明性の高い組織運営が推進されています。
4 城北五区との連携
歴史的に隣接する区との連携も深く、1952年(昭和27年)からは豊島・板橋・練馬・北・荒川の各区持ち回りで「城北五区親善柔道大会」を開催しており、地域コミュニティにおける柔道振興に大きな役割を果たし続けています。